Fリーグ201920シーズンは、名古屋オーシャンズの3連覇で幕を閉じた。バサジィ大分とのプレーオフ決勝第1戦は、22の引き分けに終わったが、第2戦は71と名古屋が圧倒した。

今季からフエンテス監督が率いる名古屋について、FP吉川智貴は「去年までのペドロ・コスタ監督と大きく違うところは、より攻撃にフォーカスした監督だと思います。いかにシュートまでいくかというところは、昨年よりもより洗練されてきているかなという感覚があります」と、話す。

実際にリーグ戦で名古屋は、Fリーグ記録となる年間188得点を挙げている。

そのうちの103得点を外国人トリオ(ヴァルチーニョ=43得点、ペピータ=37得点、ラファ=23得点)が記録。プレーオフ決勝第2戦でも、ハットトリックのFPヴァルチーニョ、2得点のFPラファとFPペピータと、得点者の欄には外国籍選手の名前が並ぶ。日本人でゴールを挙げたのは、FP八木聖人、唯一人だった。

この数字だけを見ると、名古屋は外国籍選手に依存しているようだが、吉川はそんなことはないと反論する。

「日本人も全員が、ほぼ10点は取っていると思います。そういう意味では別に悪くないですし、外国籍選手の得点のアシストを日本人が何回しているかというと、果てしない数だと思います。けど、それで今のチームなので。外国籍選手をうまく活かせている良さもありますし、1年間のリーグ戦では、日本人だけで戦っている時に点を取っていた場面も非常に多かったと思います。だから外国籍選手に依存しているわけではないと思いますし、非常に良いチームになっているのではないかという感覚があります」

Fリーグを制し、今季3つ目のタイトルを獲得した名古屋。201415シーズン以来となる4冠に王手をかけた。圧倒的な得点力を誇るブラジル人トリオを、日本人選手たちがサポートする。フエンテス監督の下、安定感のある戦いを繰り広げる彼らの4冠を阻止するチームが現れるだろうか。

発信元:FUTSAL X

元記事リンク:https://www.futsalx.com/view/428

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